オマーン人とその特徴について

前回の記事で書いたオマニボーイから、ここではオマーン人とその特徴について書いてみます。

オマーンはアラビア半島の東端にあって、サウジアラビアの東に位置する国。首都はマスカット。人口約520万人でオマーン国籍が70%、残りの30%がバングラディシュやパキスタンなどの外国人労働者。東南アジア人も多いです。一夫多妻制度があり4人まで結婚できるそうですが、貧しくては妻たちを養うことが出来ないため、複数人の妻がいるのは富裕層に限られているみたい。通貨はオマーン・リアル。オマーンに住んでいる住人の大半がイスラム教徒な国。

国旗は赤・白・緑でできています。赤は外敵からの国防とこれからのオマーンを、白は平和を、緑は豊かな農作物による繁栄を意味しています。そして、竿側の紋章は国章でもあり、この国特有の短剣カンジャルと太刀を組み合わせたもので、スルタンの権威を表しています。

公用語はアラビア語ですが、首都をはじめ、割と広く英語がよく通じるそう。わたしの友達のオマニボーイも英語がすごくナチュラルでした。

やっぱり激熱な国で、夏は高温多湿で雨は冬季に少量降るのみ。5月~8月にかけては40℃~50℃以上。最低気温が30℃以上という酷暑の国です。

オマーンは昔から貿易の中継地点の働きをしていたために、異文化との交流が日常的だったことから、外国人に対して寛容な人が多いみたい。オープンで人懐っこくて明るい人たち。イスラムの国だからその教えが影響して面倒見がよく、温厚で、男性はジェントルマン。

よくイスラム諸国は “男尊女卑” って言われたりするけど、人によってはそうも見えるのかもしれないけど、文化とか歴史的な背景から、男性と女性の、 《在り方》 がこうなっている訳で、彼らを知ればそんなこと全くないんだなって感じられると思います。少なくともわたしは、彼らの心の美しさに何度も救われました。

これは日本人数人とオマニボーイでロンドンアイの下で晩ごはん食べてた時の写真です。オマニボーイはモスリンなのでもちろんコーラを。

この時彼は宗教観についてたくさん話してくれていました。なんえ彼以外は全員日本人。彼の神への信仰を納得して共感できた人はわたしを含め、1人もいませんでした。そりゃそうか。だけど、彼はそんなわたしたちを決して否定せず、だからといってもちろんわたしたち日本人の考えを真正面から受け入れるわけでもない。「こんな考え方があるんだなー」っていつも新鮮でした。

ロンドンの夏の終わりの真夜中の、半そでじゃちょっと寒いけど、コートを着るほどまではいかない、生ぬるい空気がなんとも心地よくて、めっちゃ遅くまで話して気づいたら終電は終わっていました。終電逃してもロンドンはないとバスが永遠に出てるから帰れなくなることはありません。日本もそんなだったらいいのになー。今はコロナで夜出歩くこと自体がなくなってきちゃったもんな、早く元に戻れ―!

ロシア人とその特徴

わたしの5つ年下で、大親友であり、妹のようで、特別な存在のロシアンガール。いつか一緒に住みたいねって話をしていた頃が懐かしい。ことあるごとに連絡は取り合っていて、オンラインで通話をしたりもしていましたが、今、ピンポイントで世界情勢が影響し、突然連絡が取れなくなってしまいました。

ロシアは世界地図で見る通り大きな国で、いろんな民族が入り混じっている国。宗教に関してはキリスト教正教会、仏教、ユダヤ教、など様々な宗教が信仰されていますが中でも正教会がもっとも信仰されています。先を考えなくて単純な人が多い。家族はもちろん大切にするけど、台湾とは逆で友達を大切にする。長い歴史的背景が関係して、相手のことを心から信頼しにくいんだって。でも、だからこそ信頼できる相手が出来たらとことん大切にする。これはロシアに限らずだけど、裏表がなくてさっぱりした性格で、Yes / No がはっきりしている。馬鹿騒ぎやパーティーが大好きな傾向にあるとのこと。

彼女とどうやって仲良くなったのか、そのきっかけってあんまり覚えてなくて、彼女とわたしは周りに比べて比較的滞在期間が長かったから少しずつ距離が縮まって気づいたら大親友になっていました。ランチには何度もマックに。 「せっかくロンドンにいるのにそんな毎日マックは嫌だよ~」 って言ってたんだけど彼女はマックが大好きで懲りずにいつも行っていました。ブロンドブルーアイでモデル並みに細くてぱっちぱちの二重で、透き通るような真っ白な肌で、何度羨ましいと思ったか!笑

でもなにより性格がよくて飾らない彼女の人柄が大好き。彼女もわたしと過ごす時間を大切にしてくれてて、高確率で一緒にいました。彼女のステイしていたファミリーに招待してもらってディナーご馳走になったりもしていろんなところにも一緒に行って、とにかくいつでもお腹抱えて笑っていました。

「My dream is always same. I wanna live with you someday. I can’t understand most English now, but I can understand only yours! You made my day!」

帰国してからも関係が続いて、彼女との時間に触れているとほっとするし、こんなに離れているのに、あったかくてしっかりとつながりを感じられるってすごいよなぁ。信頼の置ける友達のことを心から愛して大切にするってロシアのお国柄って素敵だなって感じます。

思いやりがあって相手を尊重するけど嫌なことは絶対に嫌。自分のあっさりな性格を見ても彼女とはこんなに気が合うし、一緒に住める未来が来たら絶対楽しいよな。今の社会情勢を考えるとなおさら、そんな夢がかなう日って奇跡だなって思います。

ここで話は最初に戻りますが、今現在、ロシアとウクライナが戦争をしています。ロシア国家はInstagram と Facebook は 《過激派》 組織であると指定し、3/14 ネットワークを遮断しました。海外の人とやりとりは基本的に Facebook か Instagram でしています。そのニュースが届いた時にはすでにインスタの回線がダウンしており、インスタのアカウント自体は残っているのですが連絡が取れない状態に。 Facebook に関してはページ自体がなくなっていました。

こんなことって本当に起こるんですね。まさかそんなところに影響が及んでくるなんて思ってもいませんでした。わたしみたいに友達と連絡が急に取れなくなってる人ってきっとたくさんいると思います。そして、それだけではなく、ロシアのインスタグラマーは強制的に職を失うという事態に陥っています。

インスタ遮断にあたって、ロシア発祥のローカルなSNSへの移行を国家は促していますが、世界規模のインスタであったからこそインスタグラマーという職業が成り立っている訳で、これは立派な社会問題だと思います。

この社会情勢は他人事ではありません。なにより罪のない人が死んでいる。なんのために?どうして?このニュースにあまり親近感がない人も、きっと影響は受けているはず。身近なところでいうと、スーパーでいまサーモンが品切れ続出。航空規制とか輸入の問題でいろいろなものが被害を受けています。

一刻も早く世界に穏やかさが戻ってきますように。。

台湾人とその特徴について

イギリスでわたしが通っていた学校の学生の色彩食はとっても豊かで、1クラス20人程度の空間には様々な国籍が入り混じっていました。イスラム教についての記事でサウジの友達について書きましたが、ちょっと面白いかな、と思うので、その時から今でも繋がりがあるいろいろな国の友人たちについても、今後書いていきたいと思います。

今回は、タイトル通りなのですが、台湾人の友達について書かせてください。本当に素敵で大好きで、今でも仲良しです。彼とは入学日が割と近くてクラスも一緒。そこからちょっとずつ話すようになりました。

台湾人とその特徴について。

みんなが思う台湾のイメージって 【親日】 ってことかな?わたしは親日ってことすらも知らないくらい世界に対して本当に無知だったので、いろいろ知っていくうちに感じることが、他の人よりも大きかったように感じます。お恥ずかしながら、台湾って “中国の中の都市の名前?” くらいに思っていたこともありました。

さて。台湾は98%が漢民族だそうで、気候は北は亜熱帯、南は熱帯。宗教の自由が保障されている国で、無宗教の人も少なくないんだって。道教・キリスト教・仏教が多いんだけど友達は無宗教でした。自分の国に誇りとプライドがあるから、中国と一緒にされるのを嫌がる。

家族のことをとっても大切にする人が多くて、家族での行事が多かったり、家族の中での交流がとても深い。友達よりも家族とのかかわりが深い印象です。メンツを気にするからあまり謝らないし、時間にもいい加減。

調べてみて出てくるワードひとつひとつに、なるほどねーたしかになーと頷けることばっかり。ここで書くのは1人についてだけど、今まで出会ったタイワニーズを思い返すと当てはまることだらけ。

その彼は、 「I’m same age as you Coco.」 (Cocoと同じ年だよ)って言うんだけど、日本の考え方でいうと、彼はわたしの1つ年下。というのは、台湾ではお腹にいる時の年から数えるので、産まれてきたらもうすでに1歳。

彼とはご飯食べに行ったりお酒飲みに行ったり、別の友達と4人でパリ旅行にも行ったりしました。イギリスのバンクホリデーっていう日本でいう祝日に、2泊3日でパリへ。その中で、彼は自分の買い物は一切せず、家族1人1人からの “これ買ってきてリスト” を遂行するために奮闘していました。自分のはいいの?と聞いても、 「家族が喜んでくれればいいんだ、みんなはパリには来られてないし。」とのこと。優しい。

時間には基本的に遅れるし、それでも謝らないし、明らかにそっちが悪い時でも言い訳ばっかりだし、でも根がすごくいい人なのが分かってるから憎めないし、笑顔が本当にかわいい男の子で、人懐っこくて、でも大事なところでは男らしく力を発揮してくれる頼れる存在でした。

台湾には徴兵制度があるから、彼も台湾に戻った後は軍隊で1年間過ごしていました。日本人のわたしたちには馴染みがないし考え難いけど、そういう国だから幼い時から戦争についていろいろな考えを持っている彼ら。わたしにはない価値観をたくさん持っていました。

彼はわたしよりも先に帰国することになっていて、彼が帰国する前日を2人で一緒に過ごしました。彼もわたしのことを身近に感じてくれていて、ロンドンでの最後の日を一緒に過ごしたいと言ってくれました。大好きな街でやっているマーケットに行ったりミュージカル観たりして過ごして、電車で最後の会話をした時に、家族や戦争について話してくれて、その目が今まで見たことないくらいギラギラしていたのははっきり覚えています。ひとまず、タイワニーズボーイについてはここまで。