今回は、サウジの友達との出来事から感じる感覚の違いというか、いろいろについて書いてみます。わたしがイギリスにいたときに、いろんな国の友達ができたんだけど、サウジのみんなとの出来事がいろんな面で刺激的でした。イギリスは多民族国家だし、イスラム教が広く布教されているから、イスラム諸国の人たちもとても多くて、わたしの行っていた学校でもイスラム国の人たちがたくさんいました。
彼らとの出逢いで、なかなか巡り会えないベールに包まれているかのようなイスラムの国の人たちやその文化を大好きになれたし、深く知れたし、彼らに感謝しています。
同じ学校にはサウジアラビア人の学生が多かったけど、カタールやオマーンの学生もいました(“学生”といっても年齢は様々で、大人もたくさん)。みんなアラビア語で会話をしているから、ほんと何言ってるか1mmも分からなくて、理解できたのは、唯一彼らに教えてもらった【شكرا لك】(ありがとう)だけでした。
日本との違いは、まずは何より宗教観ですよね。別の国に行くときっとみんな日本の宗教観の薄さ??軽さ??に気づくと思いますが、わたしもそうでした。
イスラム教には【六信五行】といって、信ずべき6つの信条と実行すべき5つの義務というものがあって、それはただ信じているだけでは話にならなくて、それを行ってこそイスラム教徒である、とされています。
6つの信条には。。。①アッラー ②天使 ③啓典 ④預言者 ⑤来世 ⑥予定 というものがあり、5つの義務には。。。①信仰告白 ②礼拝 ③喜捨 ④断食 ⑤巡礼 というものがあります。1つ1つ説明していくとなんだかややこしい話になってくるので、コアな部分が気になる人は、調べてみてください。
イスラム教徒はその教えに従って生きていて、その教えの基に思考や行動があるということを少し知っていて欲しいです。まずわたしがとっても強く感じたのは彼らの“シェアする文化”。モスリン(イスラム教徒)は施しの精神に満ち溢れていて、“ゲストはもてなすもの” “幸せは分かち合うもの” 「だから、あなたのためにシェアさせて✿」 みたいな感じの人が多くて、基本的にみんなとってもとっても親切です。
ランチタイムはいつもみんなで公園の芝生の上でごろごろしながらお昼食べてたんだけどサウジの女の子はいーっつも、 「Try it!」(食べてみて) って自分で作ってきたごはんとかお菓子とかを勧めてくれて、喜ぶわたしたちを見て心から幸せそうな顔をしてくれていました。
モスリンは1日のうちに夜明け、正午、午後、日没、夜半の5回のお祈りが義務です。だからホームステイやフラットシェアをするモスリンの学生はみな、イギリスに住むモスリンの家にステイしていました。わたしはフラットシェアだったのですが、ランドレディは以前モスリンを受け入れたとき、文化の違いにいろいろ大変な思いをしたと話していました。「同席している食事の途中でも時間が来ると彼らは“ちょっとお祈りに…”ってお祈りをしに行っちゃうからわたしは独りで食事をしてたのよ。」とジョークにしていました。笑
モスリンがお祈りをやめるということは、神とのつながりを絶つことになるのだそう。日本人のわたしたちにはなかなか理解が難しいけど、彼らにとってものすごく大切な儀式だってことはモスリンの友達を間近で見ていて実感しました。
そしてサウジの場合に限るのかもしれませんが、留学制度が広く普及していて、海外で留学するための費用は全部国家持ち!っていう制度のよう。だけどその制度を使って留学した人は帰国した後○年は国で働いてね、っていう条件付きなんだって。
でも私が友達になったサウジの子たちはみんな家がお金持ちの子ばっかりで、「洗濯とかはメイドさんがするから」って普通に言ってて驚きました。
長くなってきたので1度区切ります。